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夜更けのピエロ

詩/左子真由美 曲/楠田陽子
歌/田中勉 ピアノ/高木洋子

夜更けひとり歩くピエロ
つま先立ちで軽やかに
どこかの枝にかけたままの
忘れ物を探しに

夜更けひとり歩くピエロ
月の影を踏みながら
思い出の袋につめる
忘れ物を取りに

窓辺にともる灯りの影に
寂しい娘のため息ひとつ
泣き虫坊やに出会ったピエロ
赤いお鼻で笑わせた

夜更けひとり歩くピエロ
風のゆるんだ夜のこと
茉莉花香る夜のこと
お空の上でお月さま見てた

詩人コメント
 ピエロはおどけて人を笑わせ楽しませる存在、でもどこか寂しさを感じる存在でもあるように思います。ピエロが素顔になる夜更けはこんな風なのでしょうか。

作曲家コメント
 笑顔の下に隠した孤独な心…なんて、ちょっとカッコいい感じにしてみました。歌もピアノも演奏者の気の向くまま動いてOKの、自由な曲です。

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