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ジュテーム ジュテーム

詩/左子真由美 曲/和泉耕二
歌/安田旺司 ピアノ/松永昌子

je t'aime je t'aime je t'aime
風がそっと吹くように
あなたに告げたいことばがある
木の実が熟れて
木から落ちるように

je t'aime je t'aime je t'aime
何度でもひとりつぶやく
あなたの後姿を
すぐそばで眺めながら
恋はとても近くとても遠い

je t'aime je t'aime je t'aime
それは小さな鳥のかたちをして
ある日私の肩にとまる
それは雪のかたちをして
ある日私のまわりを包む

je t'aime je t'aime je t'aime
恋はまぶしい夏のひかり
恋は扉のない檻
胸の小箱にしまったままの
青いガラスの欠片

je t'aime je t'aime je t'aime
ああ わたしはいつも
あなたのそばでまわる風車
ああ わたしはいつまでも
あなたの周りを吹き抜ける風
je t'aime je t'aime je t'aime
je t'aime je t'aime je t'aime
・・・・・・・・・・・

詩人コメント
 ジュテームという言葉から発想して書き始めた詩です。ジュテームという同じ言葉の繰り返し、つぶやき、ささやきから恋の切なさを表現できたらと思いました。

作曲家コメント
 友人から聞いたところによると、ネイティブがジュテームと語る時その抑揚(話し方)が状況に応じて沢山あるのだという。そのことを知らされた時からジュテームは私の手に負えない言葉となってしまった。あぁ、母語でない言葉はほんとうに難しい。

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