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海の火

詩/瑞木よう 曲/楠田陽子
歌/喜多美幸 ピアノ/幸野紀子

暗い夜 滑らかな 海の面から
たくさんの 青い火が 浮かびあがる
怒りの炎
海の上を滑って まっすぐ
戦禍の地にいって
流血の地を覆い 漂い
魂を包んで 海の底へと 運んでいく

海に魂を還し
青い火を海に沈めて
魂を鎮める
ほつほつと 今日も
青い火が増える
青い火がめぐる

海の底では 海流が 白い骨を洗い
研ぎ澄ましているだろう

詩人コメント
激戦地だった海域の上を航海しているときに昔も今も戦争で亡くなった方々の無念を思い拙いながら書きました。

作曲家コメント
時に優しく、時に激しく波打つ海面を見ていると、その奥深い底には一体何が眠っているのだろう、と思うことがあります。冒頭のピアノの低音でのうねりは、深くて実態が分からない状態から徐々に姿を見せるようなイメージで作りました。

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