詩/高丸もと子 曲/矢野正文 歌/坂口さやか ピアノ/幸野紀子
キミが残した一枚の絵 古びた家のほとりには 小川流れて スミレの花
キミが残した一枚の絵 小さな橋の向こうには 大きなあの木 白い雲
キミが残した一枚の絵 かぎがないので入れない ふたりのイニシャル 少しはがれて
あれからまた 雪がふり 花が咲き キミが残した絵の中で ぼくは キミの帰りを待っている
詩人コメント 見知らぬ土地の古びた家の絵。それを見ていると、そこで暮らしていたような強いなつかしさを覚えるのです。それを詩にしてみました。
作曲家コメント この詩を読んだとき、まず一番に思ったのは、その絵ってどんな絵なんだろう? ということでした。私の頭の中には何となく、大好きなセザンヌ・モネ・ルノアール等、フランス印象派の豊かな色彩の絵画達でしたが……。