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めるへん

詩/尾崎まこと 曲/北川文雄
歌/奥村 哲 ピアノ/松永昌子

日ごと
たとえばまばゆい
スクランブルの交差点で
見つかるわけない
乙姫さまを探している

もらった
玉手箱
開けなかったので
ぼくは年をとらない
永遠の太郎

夜ごと
たとえば冷えた
電話ボックスで
海底のあなたに
ダイヤルをしてみる

乙姫様の代わりに
星々がツーと鳴っている
それは暗号
終わった愛のあとにも
愛がある

詩人コメント
 僕はずいぶんと年をとりましたが、心の中には、年をとらない柔らかな中心のようなものがあるようです。そこには乙姫様や浦島太郎がいるでしょう。その場所を「めるへん」と名付けてみました。誰にもあるだろう深い場所です。

作曲家コメント
 日ごと、夜ごと、乙姫様を探し続ける永遠の太郎・・・。決して完結することのない愛のお話を想って付曲しました。曲全体に調・拍子・テンポ等の変化によるコントラストを配しました。

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