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つゆくさ

詩/野呂昶 曲/北川文雄
歌/喜多美幸 ピアノ/高木洋子

いつでしょう
あさつゆの いってきが
そらから こぼれ
つゆくさに かわったのは
このすきとおった むらさきの
ちいさな はなびらのいすには
いつも あさが こしかけています

詩人コメント
 草花の詩を書くとき、私は対象となる草花の背たけによりそって、そっと草花の語る言葉を聞くようつとめています。草花の言葉は、生命そのもの。全身で生命のよろこびをうたっています。これらの詩は、草花の言葉をそのまま書きとどめたものにすぎません。

作曲家コメント
 つゆくさは一日花です。
「あさつゆの いってきが 〜 かわったのは」と詩人は書いていますが、この詩句に「命がどこからやってくるのか」とその不思議さを感じます。そればかりか朝咲いてすぐ萎んでしまうのですからただただ愛おしさが増すばかりです。

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