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生きてることを

詩/西田純 曲/川合清裕
歌/加藤かおり ピアノ/村上ひろみ

生きていることを
何かに うつし出そう
ぼくにも 自分が見えるように

空のむこうまで すみきった
どこまでも つらなる山々に
まぶしく 反射しながら
たえまなく 流れる水に
暗く明るく 幾重にも
あふれ出す 木の葉に
ふみしめるとやわらかい 山道に

ときには
うつらないこともある
どこから見ても
見えないときもある
焦点を合わせようと思っても
ぼんやり かすんだままで
自分を 見失うときもある
変わりやすい天候だけど
一度でも つかまえたい
そのうち やってくる
あふれる 青空を

詩人コメント
自分が生きていることを、確かめてみたい。そのひとつの方法が、詩なのだろう。

作曲家コメント
純粋で力強い詩にとても惹かれました。詩の持つ魅力をストレートに表現するよう心がけました。一歩一歩ゆっくりと歩みをすすめる様子をリズムで、率直な詩の中に感じられる繊細なニュアンスをハーモニーで描きました。

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