生きていることを
何かに うつし出そう
ぼくにも 自分が見えるように
空のむこうまで すみきった
どこまでも つらなる山々に
まぶしく 反射しながら
たえまなく 流れる水に
暗く明るく 幾重にも
あふれ出す 木の葉に
ふみしめるとやわらかい 山道に
ときには
うつらないこともある
どこから見ても
見えないときもある
焦点を合わせようと思っても
ぼんやり かすんだままで
自分を 見失うときもある
変わりやすい天候だけど
一度でも つかまえたい
そのうち やってくる
あふれる 青空を