,

吹雪の止んだ森の中から

詩/高丸もと子 曲/熊谷美紀
歌/奥村哲 ピアノ/幸野紀子

きこえてくる
きこえてくる
遠くから
近くから

かすかに
かすかに
きこえてくる歌声

青い月の青い光
青い雪の青い影

青い月
青い雪

 (無音)

遠くから
近くから

かすかに
かすかに

詩人コメント
 吹雪が止んだ山小舎の中で夫と私は今までに聴いたこともないのを聴きました。天上人たちが降りてきて話しているような、歌っているような。途切れてはまた、聴こえだす澄んだハーモニー。時には笑い声のようにも。それが、近くになったり、遠くになったり。怖い、不思議。美しい。それ以外の言葉が見つかりません。
作曲家コメント
 この詩の神秘的な雰囲気や静寂の中に聞こえてくる微かなものを表現したいと思いました。雪が降り積もった森の中は音が吸収され、自分がたてた音以外は何も聞こえない怖いくらいの静寂に包まれることがあります。

PAGE TOP