雲が風に 恋をした
手をつないで
一本道をいく
夢を見た
空は 広すぎて
風は
いつも通り過ぎて
だけど 雲は
風をみつめる
きょうも
ふと そばで
止まってくれる
そのときを 夢みる
風と ながれて
どこまでもいく
あこがれと
ともにいく
雲が風に 恋をした
詩人コメント
雲と風…ゆっくりゆっくりと流れていく雲を見ていたら、その日の風はやさしいな、と感じました。雲もうれしいだろうな、そんな風に吹かれたなら。
作曲家コメント
「雲 二題」の第1曲目《雲と風》は爽やかな秋の空に流れる雲と風、その明るく流れゆく情景の中、甘く切ない青春の一瞬の如く「雲」は「風」に恋をする・・・。すべてが清々しい自然の美しさの中に溶け込んでゆくイメージで作曲しました。