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雪うさぎ

詩・瑞木よう 曲・草野次郎
歌・坪井雪  ピアノ・田中紀子

雪の中
眠っていた雪うさぎ
十五夜の夜
動き出す

赤い目を開き
耳を立て
雪の中から
躍り出る

跳ねる跳ねる
足跡を雪の上に残して
街に向かって

誰もいない 夜の街
瓦礫の上を 跳ねていく
うさぎが跳ねた 後からは
柱が立ち上がり
壁が起き上がり
元の町が蘇る
月明りの中から人が現れ
笑いさんざめく

跳ねる跳ねる
白いうさぎ 雪うさぎ
あちらも こちらも
揺れた地に
戻したい平穏な日々

跳び疲れた雪うさぎ
月から伸びる 光の道を
昇っていく

月は満月

詩人コメント
元旦におこった惨劇。願いを雪うさぎに託して書きました。

作曲家コメント
2024 年元旦に発生した未曾有の大地震。日本に住む私たちは幾度となくこのような大惨事を目の当たりにしてきましたが、被災者の傷ついた心はいかにして癒やされるのか。この「雪うさぎ」のような希望の光が在らんことを・・・。

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