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野バラ

詩・下田喜久美 曲・川合清裕
歌・西村文花  ピアノ・園田文子

風の中では
虹が揺らぐ

星は 太陽の向こうで
姿をかくしてみえない

野バラよ
つぼみの指標は
鋭く天をゆびさし
永遠へと向かう理想(こころ)凛とさせ
針の中へ 花びらの中へ
心の中へ すべてをおさめ

書きしるしてゆく花

深紅のびろうどの奥の奥の奥の
完璧を咲こうとして

その孤独と
その美の極み
ついに立ち枯れても 尚生きる
黄金の玉

詩人コメント
野を歩くと、野ばらに出会った。特に金色の玉がわたしをとらえる。花びらを、白い包帯といったのは、リルケだった。やさしさも含めて、あなたは、完成に向かっているのだ、この地球での、自然は至高性に生きている、私は粛然とする。

作曲家コメント
情熱的な詩にとても心惹かれました。詩の熱量に応えるべく、歌もピアノも技巧的な作品に仕上げました。

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