詩・左子真由美 曲・南川弥生
【原詩】 どこから どこへ 通じているのか 空の上から 鳥は 見ている その夜 新しい道が ひそやかな小道が 眠っている街の 家々の間から 蜘蛛の糸のように 白く 光りながら 草原を縫って ほそぼそと 開けていくのを それは 一条の祈りのごとく 大地に引かれた白い筋である その道を 夜ごと 歩くひとがいる 風と 樹々の間を ひたむきに 歩くひとがいる
詩人コメント 空から見ると人の営為というものは、こんなものかもしれません。誰もが寝静まった夜、誰かが一生懸命大地に白い筋を引いているのかもしれません。
作曲家コメント これはただ情景を謳った詩ではなく、奥深い心情が私の心にも響き、「ひたむきに歩く人」に成りたい、との希望を込めて作曲しました。
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