詩・西田 純 曲・楠田陽子
【原詩】 こおりつく二月に 春を よびおこす
ぼくよりも少しだけ大きな木なのに だれよりも ちからづよく 自分のかたちを しっかりと まもっていて
ちいさな つぼみのなかに ひとつの世界を 内側から にぎりしめて
詩人コメント 一年でいちばん寒い季節に、梅は最も明るく咲き誇る。こんなに小さな花なのに、このエネルギーは、いったい、どうやって湧き出してくるのだろう。
作曲家コメント 小さい頃、2月になると近くの梅園に満開の梅を見に行きました。私にとっては身近な花木です。その気品と香りがふわりと立つような音をイメージしました。