詩/中村多津子 曲/金井秋彦 歌/安谷万佑子 ピアノ/高木洋子
こちらは雨と誰かが ささやいたような気がした 振り向いてみても誰もいない あふれるばかりの光を浴びた 山が遠くにあるだけ
どうしたのだろう 青い空とあざやかな緑が だんだん愁いを含んだ色に 風もないのに 葉っぱが激しく揺れる音 さくらんぼの落ちる音 落ちたさくらんぼには黒い傷
昨日の景色が なぜか 見えている 聞こえている
きっと今の私は 昨日の私
さあ 窓を大きく開けて 昨日の私を追い出そう
詩人コメント 過去を振り返ってはいけないと思いつつ、つい暇な時は思い出と仲良しになってしまいます。明日に向けて楽しいことだけを信じて歩かなければ‼
作曲家コメント この詩から素敵なテイストを感じます。それは現在と過去が交錯する不思議・・・。現在中心の1連目とだんだん過去の混ざり具合が強くなる2連目以降の間に時間を置くため、やや長めの間奏をいれました。
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