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山の声

詩/西田純 曲/金井秋彦
歌/田中勉 ピアノ/高木洋子

山にむかって 歩いていると
道ばたの 石のなかから
声がする

声は
ひくく
水のように 深かった

むこうの山に そびえたつ
大きな木が
しずかな うなり声で
こたえる

ぼくは
木の奥 深く
ねむりこんでいた

詩人コメント
詩を書き始めて、いちばん初めの頃、貴船(京都市左京区鞍馬貴船町)を歩いたときに書いた。叡電・貴船口駅から貴船の集落まで2㎞程は、何もなくて、とても神秘的だった。

作曲家コメント
この詩に出会った時、まず前奏のイメージが浮かびました。そのイメージを音にした後、前奏の雰囲気をベースにしながら言葉の流れに沿って作曲を進めました。

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