詩/瑞木よう 曲/大澤弘之 歌/安田旺司 ピアノ/松永昌子
手を合わせれば 喉元から白い蝶 ひらりと舞い上がり 螺旋をかいて 昇っていく 祈りのかたち
遠い白い 国 雪 降りこめる 冬の森では 祈りを集め 氷柱の先から 蝶が 生れ出ているだろう
冬の陽射しに煌めいて 羽を伸ばし 光りながら 風花の中を 舞いあがる 透明な蝶 冬の蝶
冬空にむかって 羽を広げ 煌めきながら 祈りをのせて 飛んでゆく 冬の蝶
詩人コメント 透明な蝶がいると知り、祈りの姿を透明な蝶になぞらえて書いてみました。
作曲家コメント 「冬の蝶」という表題を見ただけで、ふだん思い起こす「花から花に舞う姿」の蝶ではなく、寒風吹き荒ぶ中を懸命に飛ぶ蝶が目に浮かびました。その、ひた向きにはばたく透明な蝶の姿を音楽にしたいと思いました。
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