ふと　きいたアコーディオンのメロディ　
なないろのハーモニーが
あたりをつつみこんでくれた

しおれた　花が
水で生き返るように
しおたれた　心が
うたで満たされる

メロディ　あなたがうたう　うた
メロディ　ぬくもりのうたごえ
メロディ　どこからうまれるの
メロディ　心にしみわたる

冷たい　カップを
温かいミルクで満たそう
冷えきった　指先が
ゆっくりあたたまる

メロディ　あなたがうたう　うた
メロディ　ぬくもりのうたごえ
メロディ　どこからうまれるの
メロディ　心にしみわたる

　メロディ　空にひびきわたれ
　メロディ　ぬくもりのうたごえ
　メロディ　戦禍の街に　みちに
どうか　人たちに届いて

メロディ　メロディ
ぬくもりの　メロディ

詩人コメント
　アコーディオンの演奏は〝詩人の魂〟というシャンソンでした。ただメロディだけがモノクロームをなないろに変えていきました。世界中にゆるやかなメロディが満ちあふれる日がくることを祈ります。

作曲家コメント
　何気ない日常を送っている私たちですが、この詩を読んでまず頭に浮かんだのが、ウクライナや中東・アフリカ等世界中で、心ない為政者によって苦しみを強いられている無辜の人々のことでした。一日も早く、笑顔や歌声の溢れる日々が訪れるのを願うばかりです。

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