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メモラビリア

詩・左子真由美 曲・川合清裕
歌・安田旺司  ピアノ・幸野紀子

メモラビリア(*)

月の海にうかぶ
椰子の実ひとつ
茉莉(まつり)花(か)の花香り
びろう樹ゆれる島

ふるさとは海のかなた
オレンジ実る南のくに
はだしの足をぬらす波
夕陽にきらめく波の面(おも)

ああ いつの日か
訪ねみん
君とともに

波が忘れていったのは
欠けた小さなさくら貝
ふるさとは時のかなた
はるかなる夢のかなた

椰子の実 椰子の実
あれからどこへ
行方もしれず波のまにまに

*ラテン語 追想録

詩人コメント
幼いころ、宮崎県日向市に住んでいました。海のすぐそばで、海は格好の遊び場でした。一度も帰ったことはないですが、よくその海のことを思い出します。

作曲家コメント
懐かしさを想起させる詩で、音楽もノスタルジーを感じられるようなものを目指して書きました。わかるかわからないかくらい微かに唱歌「椰子の実」を引用しています。

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