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キツネの嫁入り

詩/中村多津子 曲/熊谷美紀
歌/喜多美幸 ピアノ/高木洋子

まんまん満月明るい空
きんきんきらめく満天の星

この日を待ってのお嫁入り
仔馬に揺られて
ぽっくりぽっくり
白無垢衣装に角隠し

花嫁ほんのり頬を染め
口にはわずかな微笑みが

お供のキツネは大勢で
荷車引いてゴットンゴットン
大きな道具に衣装箱
元気なかけ声響く森

夜っぴて続く行列を
月からうさぎが顔をだし
長いお耳を振りながら
幸せになりなさいよ と
声援送る

こよいは満月
満天の星

詩人コメント
いつの世もこのような和やかな景色が見られますように、と祈りたいです。

作曲家コメント
「満月の夜」や、「狐・狸」といった動物は昔話に多く登場しますが、これらは私たち日本人の創造力を多いに掻き立ててきました。現代の街中では月の明るさを感じたり、狐や狸を見ることはめったになくなりましたが昔から受け継ぐ心は持っていたいものです。

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