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カーネーションの愛

詩/西田 純 曲/冨田万理子
歌/西村文花 ピアノ/田中紀子

あなたはベールのゆりかご

あなたに出会って
固く結んだ 花びらの
その秘密を知ろうと長い間見つめました

折り重なったびろうどの
幾重もの豊かさ
綿布団のような温かさに
くるまっていたい

母さんの懐
その呼びこえ
ほのかな匂い
微笑み
歌っていた静かな声

心が帰ってゆくところ
決意して飛び立つところ
お健やかでいてください

不思議によみがえらせる力
その胸に 私を強く打つ心

愛の泉をたゆたゆと
オアシスとなって
私をいだきしめる
花よ

詩人コメント
 時々今は亡き母を思います。私をいつも心配して見守って下さったこと。一番心の近くに、いて下さった人。ふっと奇跡のような。今となってはかけがえのない人だったのだと。

作曲家コメント
 カーネーションはキリストが処刑されたときに、聖母マリアが流した涙のあとから生えたという伝承のある花。花言葉は「無垢で深い愛」。特に、「母への愛」や「熱烈な愛」。母への永遠の感謝の気持ちをこめて・・・。

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