,

もみじ山の夕ぐれ

詩/中村多津子 曲/大澤弘之
歌/坪田 雪 ピアノ/園田文子

モミジの落ち葉が
じゅうたんの様に広がっている
黄色 赤 まだまだ美肌の薄緑
触れ合う音もはなやかに

その上に
カリンの実が一つ
ごろんと転がっている
もみじ山の夕ぐれ

カリンは少し虫に食べられ
落ちたはずみでできた傷が
痛々しい

秋風がさらさらと吹き
傷ついたカリンの上を
静かに覆いかぶさる

詩人コメント
 華やかな色とりどりの紅葉。楽しみながら舞い散る葉っぱ。その隅でひっそり我が身をいとおしむカリン。秋風がやさしく労わっている。

作曲家コメント
 前奏8小節の和音進行が、その都度変化しながら何度か繰り返されます。その和音進行の中に「言葉が編み込まれ歌われる」といったイメージを思い浮かべながら作曲しました。

スマートフォン閲覧用縦型動画(字幕付き)はこちら

PAGE TOP