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くだもののうた(2)

詩/野呂昶 曲/冨田万理子
歌/田邉織恵 田中友輝子 田中勉 ピアノ/園田文子

さくらんぼ

らっぷ たっぷ
みずにうかべた さくらんぼ
かぜが 五せんをはこんできて
かわいいうたが できました

らっぷ たっぷ
そらにうつった さくらんぼ
にじが 五せんをはこんできて
きれいなうたが できました

らっぷ たっぷ
あかい ちいさな さくらんぼ
五せんのうえから とってきて
うたと いっしょに たべました

かりん

高い空のさきに
かりんの実が うかんでいる
ふかく ふかく
秋にうもれ

葉はもはや 光となって
空をとんでいる

カリン

どこかで
音がした

くだもののいろ

マスカットは マスカットのいろ
リンゴは リンゴのいろ
レモンは レモンのいろ

たくさんの いろのなかから
たったひとつ いろをえらんで

こんなに おいしそうに
かがやいている

詩人コメント
くだもの屋さんの店先に立つと、そこに並んでいる果物たちが歌をうたっているような気持ちになります。その形や色や匂いで。くだものの木の下に立つと、もっといきいきといのちそのものの歌が聞こえてきます。

作曲家コメント
前回に引き続き、子供も大人にも楽しめる曲をと思って作曲しました。くだものの色や匂いを感じてもらえたらと思います。 詩集は、さくらんぼ くだもののいろ かりん の順番ですが、さくらんぼ かりん くだもののいろで
お願いしたいです。

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