,

くだもののうた

詩・野呂昶 曲・冨田万理子

【原詩】
ぶどう
ひとつぶ ひとつぶが まるく
しっかりと てをにぎりあい
おおきくも ちいさくもなく
ゆったりと そらにだかれ

レモン
すっぱく すずしく
レモン
かぜを ひそめ
レモン
かおり ひびき
レモン
ことばの
ふうりん

くだもの
くだものかごのなかから
においのおとが きこえてくるよ
ぶどうの ド
レモンの レ
みかんの ミ
バナナの ファ

おへやのなかに
においのおとが ならぶよ
リンゴの ソ
ももの ラ
メロンの シ
ザクロの ド

くだものの いろも
うたうよ

詩人コメント
くだもの屋さんの店先に立つと、そこに並んでいる果物たちが、歌をうたっているような気持ちになります。その形や色や匂いで。くだものの木の下に立つと、もっといきいきといのちそのものの歌が聞こえてきます。

作曲家コメント
子供も大人にも楽しめる曲をと思って作曲しました。くだものの色や匂いを感じてもらえたらと思います。

PAGE TOP