詩/瑞木よう 曲/南川弥生 歌/坪田 雪 ピアノ/安田伸子
湿原で 地栗鼠(りす)が鳴くよ 泥炭層の巣穴から でてきては するどく キイと鳴くよ
短い夏の 美しい日 光は満ちて 花鮮やかに 咲いて
風が渡り 湿原が波打つ 風の舟 声をのせて 運ぶ
尻尾を立てて 栗鼠が歌う 明日への 恋歌 届けよ 歌
巣穴が凍土に つつまれるまでに 風が 雪を つれて 眠りを運ぶ まえに
詩人コメント カナダ サルファー山でトレッキングをしているときにたくさんの地栗鼠にであいました。同じ方向を向いてよく通る声で鳴いています。先をみると高山植物のインデアンペイントフラッシュの赤い花の海が波打っていました。美しい光景でした。
作曲家コメント 人間臭い感情的な表現とは一線を画すことばの集まり。その情景の向こうに見えるものは何なのか想像して、音楽に乗せてみました。
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